ご挨拶

会長 泉野 孝之

 

 こんにちは。日頃からミニバスケットボールの普及・発展と活動を通して子どもたちの健全育成を目指されている指導者、応援くださる保護者、組織運営に奉仕いただく連盟役員、関係機関やバスケットボール協会をはじめ私たちを心強く理解し御支援くださる地域や企業など多くの方々の御協力御尽力に敬意を表するとともに厚く感謝申し上げます。

 皆様の熱い思いは、子どもたちがチーム目標に向かって助け合い磨き合いながら、体力や技量向上に努力し、チームだけでなく対戦校とも友情の輪を広げ、マナーやルールを尊び守り、夢を抱き元気に成長していく姿にその成果を実感することができます。

 昨年度は、昭和63年5月に連盟を設立して以来、30周年の節目の年でした。関係者の企画や推進により、記念大会や記念誌発行、連盟表彰などの記念事業を実施することができました。総仕上げの記念式典・祝賀会は多くの御来賓を迎え、同志の皆様方と盛会裏にフィナーレを飾り、新たなるスタートの機会となりました。陰で早くから各事業準備に着手され、何度も検討し運営に奔走していただいた皆様の御苦労も図り知れません。子どもたちにも、指導の先生方にも、連盟にとっても、組織をあげて取り組んだ30周年記念事業でした。特に多くの方が携わって発行された記念誌は、貴重な資料や歩みが編集されています。活性化の礎になると思いますし、日頃の指導や運営にも生かして欲しいと願っています。

 バスケットボールは一般社会的にはまだまだマイナー感は否めませんが、小・中・高校では授業はもちろん部活動設置数や競技者は正にメジャーです。これは「走る」「跳ぶ」「投げる」のスポーツの3要素に恵まれ、利き手・足の別なく左右どちらからもシュートしパスやドリブルする種目特性があること。競技はレベルに応じて楽しめ、スピィーディーでスリリングなプレーにあふれ、向上や習得の達成感、心ときめく感動を個人でも仲間とも味わえる良さが、子どもたちをとりこにし、広く認められた証といえます。ミニバスケットボールでは、特定選手の連続出場の制限や多くの選手が出場する仕組みなども工夫されています。成長期の子どもたちに、最適な種目なのは周知の通りです。幸いに一昨年から始まったBリーグや3×3を含むオリンピックへの関心は、パラ種目の車いすバスケットも含めてバスケットボールへの注目・話題で認知は高まってきました。この素晴らしい活動の輪をもっともっと広げましょう!

 チームや選手登録制度に始まった日本バスケットボール協会の改革は、指導者や審判の公認制度、マンツーマンルール導入と続き、今年度からDファンドと呼ばれる予算制度が始まりました。次なる改革は、プレイヤーズファーストの旗のもと、選手育成制度の導入です。ミニバスケットボールの普及・発展を目指してきた活動が、大会や試合のあり方、チーム編成のあり方と、それに伴う連盟組織のあり方が問われることになってきました。

 変革のうねりを、連盟自身の課題も含めてプラス志向で捉え、子どもたちを中心に、指導者、保護者、関係者が三位一体となって活性化を図り、近年社会的に関心度の高い体罰、会計などの倫理規定を再確認し、今こそ不易流行で長崎県らしい理念と運営で更なる普及と発展を目指しましょう。

平成30年6月吉日